【融資4】決算書の内容が悪くても、融資を してもらえる中小企業になる方法(1)
【金融検査マニュアルが廃止されます】
20 年前に、不良債権問題が深刻化し、国内大手金融機関の破綻が相次いだことから、金融庁は
その前身である金融監督庁として発足しました。
10 年前には、サブプライムローン問題を発端として、アメリカ大手投資銀行が破綻し、これに連鎖して
グローバルな金融危機が発生しました。
それらの危機を乗り越えるために、金融庁は、金融機関に対し、いろいろな指導・監督を行ってきました。
そのために、金融機関を監督・指導していくためのツールとして、金融検査マニュアルを使用していました。
金融機関は金融検査マニュアルに従って、取引先顧客の格付けを行い、格付けの低いところには融資ができませんでした。
なので、以前は財務内容が悪くしっかりした担保や保証人がない企業は、なかなか融資をしてもらえませんでした。
その金融検査マニュアルが、2019年の3月に廃止されます。
【金融機関の融資方針はどう変わるか】
金融検査マニュアルが廃止されると、金融機関は、格付けに基づく融資(決算書や担保・保証人を重視した融資)を行うのではなく、その企業の事業性や将来性、成長可能性を重視した事業性評価融資による融資を積極的に取り組むようになります。
自分たちの企業の事業性や将来性、成長可能性を金融機関に把握してもらえれば決算書の内容が悪くても、融資をしてもらいやすくなります。
【決算書の内容が悪い中小企業が融資をしてもらうようになる方法】
決算書の内容が悪い中小企業が融資をしてもらうようになるには、自分たちがしなければならないことがあります。
1.事業性評価融資に積極的に取り組んでいる金融機関と新たにつきあっておくこと
2.事業計画書を作成しておくこと
3.金融機関との良好な関係を構築しておくべきこと
上記内容の詳細につきましては、次回お伝え致します。